第2日:時代祭ってどんなまつり?(行列編)

October 2, 2018

 今日は、時代祭の行列について話をしたいと思います。

 はじめに、行列に組み込まれている時代っていつからいつまでだと思いますか?時代祭っていうぐらいだから縄文時代ぐらいから行列があるものだと私は思っていました。実際はそうではありません。

 時代祭は昨日お話したように平安遷都を記念したものです。この「時代」というのは、平安京に天皇がいた平安時代から明治維新までなのです。行列もこの時代に倣っています。

 次に、行列の担い手は誰なのか見ていきたいと思います。祭開始当初、時代祭を運営・維持する組織として、平安講社と呼ばれる京都市内全域にまたがる市民の集まりが結成されました。当時、行列が 6 列あったことから市内に存在した 60 学区を 6 つの社に分けて列の役割分担し祭を行っていました。祭を行い続けてゆく上で時代列は増えてゆきそれに伴い講社の数も増えて行きました。



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Photo by 立命館大学時代祭応援プロジェクト


 その結果、現在講社は十一社存在し、20 列、参加人数 2000 人の大きな祭になりました。ちなみに、一番新しい行列が室町時代列で、2007 年に桓武天皇 1200 年記念大祭をきっかけに加わりました。



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Photo by 平安神宮 http://www.heianjingu.or.jp/festival/jidaisai.html


 最後に列について詳しく見てゆきましょう。皆さんは列を見るとき何に注目して見ようと考えていますか?偉人・演奏・衣装…それぞれだと思いますが、最も見て欲しいのは実は衣装なのです。時代祭の衣装は考証を重ね京都の伝統工芸・産業を駆使してその時代にあったであろうものを綿密に再現しています。例えば、見えない衣装の裏地も美しい刺繍が施されていたりします。衣装を見て欲しいという祭の趣旨が伺えるのが、藤原公卿参朝列や室町幕府執政列で将軍や藤原氏の個人名を出さず室町将軍や殿上人としていることからもわかります。

 当日、時代祭を見に行こうと考えておられる方は、是非衣装をじっくり見られてはいかがでしょうか?

 

ミニコラム「どうして新撰組は列にいないの?」

 維新勤王隊がいて新撰組がいないのはなぜなのか?賊軍だったかから?いいえそういうわけではありません。時代祭に登場する列はあくまでもその時代を代表とする風俗を示しているのです。その考え方からいくと新撰組はいわゆる制服を着ていただけでそれが時代を代表する風俗ではないため列にいないのです。


#歴史 #平安講社 #装束